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(2)修習中の過ごし方 ――事務所に入った場合、確かに仕事を丸投げされることもあると思いますが、ノウハウを得られるというメリットがあります。即独する場合はそのメリットが無い訳ですが、どの様に対処されたのですか。 鏡味:僕は修習で充分だと考えていました。本来はそのための修習ですしね。就職してからが弁護士の勉強だということで修習中は緩く過ごす人が多いですが、自分は即独すると決めていたので「ここで全部習得しないと」という気持ちでやっていました。 ――修習生は結構飲み会をしたり遊びに行ったりしていると聞きますしね。 鏡味:飲み会とか遊びには積極的に参加してましたけどね(笑)。修習中の法律事務所での取り組みだけで充分でした。担当していただいた弁護士の先生が良い先生だったというのもありますが。 ――修習の時に、具体的に何か即独を前提にしてこういうことに気をつけたということはありますか? 鏡味:即独を考えているということは、修習先の法律事務所のボスに言っていたので、ボスもそこを意識して仕事は丸投げしてくれていました。今ここで習得しなかったら、次は依頼者の前で知りませんとか分かりませんとか言わなければならなくなるとか、独立後にやり方が分からなくて困ってしまうと思い、それこそ常に緊張感を持ってやっていました。もちろん他の修習生の過ごし方が悪いとは思いません。むしろ僕も就職が決まっていたら修習中はもっと緩い過ごし方になっていたんじゃないかと思います。ただ、僕の場合、即独を選んだ以上は自分の責任なのだから緊張感・危機感をもって臨まなければというのはありましたね。 (3)長野県須坂市を選んだ理由 ――どの様な理由で長野県を選ばれたのですか。 鏡味:仕事とプライベートを両立できるところに事務所を構えたいというのがあったんです。加えて自分が名古屋出身で他の三人が東京と茨城出身なので、アクセスが良いということで、間をとって長野に決めました。要は地理的な理由ですね。実際に東京に行くことも東京から人が来ることも多いですが、やはり長野にして良かったと思います。便利です。 ――長野なら弁護士が少ない、といった理由ではなかったのですか。 鏡味:独立する際の企画の時点で、人口や弁護士数を調べて長野についてはどうか、ということはもちろん検討しました。ただ、その時点で長野と他を比べるというよりは、長野に当たりを付けて検討していく中で、長野のうちの何処にするべきかという視点でそういう調査をしました。 ――須坂を選ばれたのは。
須坂市の様子 鏡味:当初は長野市の郊外に事務所を構える予定だったんです。尾西も都会育ちですし、自分も比較的大きな都市を転々としてきたので、自分たちには小規模都市の地域の人たちの暮らしがイメージできていない、という判断で。弁護士登録の申請時期ぐらいまではそのつもりで準備していました。 ――細かくなりますが、この建物がある場所を選ばれた理由はあるのでしょうか。周囲には会計事務所や土地家屋調査士の事務所などいくつか事務所を見掛けましたが、そういう場所を探されたんでしょうか。 注1 鏡味:須坂で事務所を開こうと決めてからすぐに前もって準備していた物件チェックリストを持ってみんなで物件を探し回ったんですが、そもそも事務所スペースに適切な物件がそれほど無く、不本意ながら消去法に近い選び方をしました。それでもここでやってみて良かったと思うのは、駅から近いということと、市役所がすぐ隣にあるということ、他士業の人が近くに住んでいることです。特に市役所の前にある司法書士事務所の方はよく相談に来てくれます。市役所が近くて書類を取りに行くのにも便利ですし、結果的にここを選んで良かったと思います。以前はすぐそこに法務局の支部があったらしいんですが、今もあったら完璧でしたね(笑)。どうせ長野の裁判所に行くので、外回りの時についでに長野の法務局に寄ったりできますし、それほど困ってはいませんが。 |
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